「私がアメリカで教えていた当時、アメリカの大学生たちはろくな英語を書けませんでした。宿題の添削をしていると、あまりにも英語がひどいので、数学そっちのけで英語のチェックをしていたくらいです。professorの「f」を2つダブらせるといった単純なスペルミスならまだいい方で、主語が三人称単数で現在形なのに「s」をつけなかったり、そもそも主語がなかったりと、とにかくめちゃくちゃでした」
「国家の品格」 第二章より
『ありえない。 まったくありえない……』。
藤原氏の言葉を読んだ時、私はそう思った。スペルミスだけに関しては、多少認められるが、それにしても、藤原氏の思っているほど重要な問題ではないだろう。
英語のスペルミスには三種類がある。