GONOSEN-II

文学、歴史、時事問題。 とりあえず、私はこう思う。

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朝日、毎日、産経、赤旗新聞が『紅蓮の街』を紹介

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読売、毎日、日経、東京新聞が『潮汐の間』を紹介

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「潮汐の間」と「日本空襲デジタルアーカイブ」

「潮汐の間」という小説を日本語で書き、3月に出版した。初めての小説で、フィリピン占領日本軍から通訳を強いられる、日本人とフィリピン人の混血青年ラミールと、19歳の森二等兵の経験を通し、ルソン島のある村に起きた悲劇を描いている。

なぜアメリカ人がこんな内容の小説を書くのか?

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傷兵たちが愛した桜

先週、花見のつもりで訪れたのは「国立病院機構・箱根病院」だった。もちろん私はカメラを手にしていたが、病院そのものの歴史が面白くて、花の写真より、建物の写真をたくさん撮った。

「箱根」病院とはいえ、そのルーツは東京都渋谷区にある。明治40年(1907年)、日本で初めての「廃兵院」が陸軍省所管で「東京予備病院渋谷分院」の敷地内に設置された。明治40年という年号からして、初期の患者は日露戦争中に傷痍を受けた兵士たちだったと思われる。

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必要なのは「美しい情緒」でなければ? (46)

藤原氏と違って、自分には「世の中を救える」ような知識があると、私は思っていない。確かに、焦点を絞れば、何かと意見の多い男かもしれない。だが、ここではそんな意見を述べずに、藤原氏の主張にだけ答えたい。したがって、最後の反論を一つだけ述べよう。

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人間の本質とは? (45)

「Ambiguous」……。

美しくも醜くもある。善でも悪でもある。優しくも恐ろしくもある。

このようなものを英語では、「Ambiguous」と言う。「何とも言えない」ような時に使うのではなく、「何とでも言える」時にこそ使う言葉だ。

決して「矛盾している」という意味ではない。「AとBは同時にありえない!」という状況で使わないからだ。「Ambiguous」は、AとBがどれだけ対照的な特徴でも、両方確かに揃っている時に用いる形容詞である。

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「歩兵操典」と「突撃」 (44)

19世紀に於ける日本の歩兵操典は、外国、特にドイツ、の軍事思想の影響を強く受け、外国の操典の「直訳」に近いものだった。しかし、日露戦争終結後の明治42年に、ロシアとの対決の教訓などを取り入れて、日本独特の歩兵操典が初めて出来た。その中には、「突撃」も詳しく取り上げられている。

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「兵を死なせないで、勝利を得ることが出来ない」 (43)

1904年5月19日に行われた、ある部隊の戦闘演習を、ハミルトンは最初から最後まで見ることが出来た。およそ1400メートル離れたところにある丘にロシア軍の塹壕がめぐらしてあることを想定して、そこまで突撃することが演習の目的だった。

まず、部隊の三分の一の兵士が先に出発し、しばらく走ってはうつ伏せになり、伏射(ねうち)をしてからまた走り出す。そして、これを二回繰り返すと、後ろから仲間の兵がさらに派遣され、全員で突進と伏射を交互に行い、塹壕があるとされている丘へ近づいていった。

この演習を見ながら、ハミルトンはすぐに二つの問題に気付いたそうだ。

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日本に一目惚れした観戦武官 (42)

イギリス人の観戦武官イヤン・ハミルトンは、古代武士道独特の良さを保ち続ける日本の陸軍に大変関心したことを既に述べている。しかも、彼がその関心を抱き始めたのは、日本に到着して、初めて富士山を目にした瞬間だったと言える。『日露戦役観戦雑記』にある次の言葉で分かるように、武人ハミルトンは日本に一目惚れしたと言っても大げさではない。

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「武士道」が生んだ悲劇 (41)

「第二次世界大戦」、「日米戦争」、「太平洋戦争」、「大東亜戦争」……。

同じ戦争を 指しているとはいえ、これだけ色々な呼び方がある理由の一つは、彼の大戦について情熱的な議論が未だに為されていることだろう。

だが、これから注目したいのは、大きな歴史解釈の問題ではなく、どんな政治思想の人でも、どんな世代の人でも、どんな国の人でも、「確かにそれは悲劇だ」と思える一つの事実だ。

つまり、実際に帰還した人数よりも、実に多くの日本兵が日米戦争から生きて帰ってくることが出来たはずだ。しかし、彼らは自ら(あるいは指揮官に強いられて)玉砕を選んでしまったのだ。これは「悲劇」以外の何物でもない。

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